前にも書いたけれど、重松清作の「とんび」に出てくる言葉、母親を亡くした少年アキラにかける「お前は可哀そうな子なんかじゃない!」という言葉が、okanは大好きだ。
本人がなんとも思っていないことでも、周りから「可哀そう」「可哀そう」と言われ続けると「自分は可哀そうなのか」と思ってしまう。
逆に「可哀そうじゃない!」と強くはっきりと断言してくれる人がいれば「そうか、私は可哀そうじゃないんだ」と思えることができる。
「可哀そう」と同情するのは簡単だ。
確かに共感することも大切だろう。
でも、無責任な同情や共感より、
たとえ根拠がなくても「可哀そうじゃない!」と強く言い切ってくれる方が、
この先、その人は人生を悲観せず、前向きに幸せに生きていけるのではないだろうか。
「可哀そうじゃない!」と伝えることは、最大の愛だと思うのだ。
だから、okanも言い続ける。
「大丈夫!大丈夫!あなたは大丈夫!」と。
迷いなく、強く言い切って伝えることが、okanなりの愛なのです。